2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧
平家琵琶を奉納する、と言ったら、たいていの場合は「演奏を奉納する」という意味になります。 似たような奉納として、奉納相撲や奉納流鏑馬を挙げることができます。神仏に向かって平家琵琶を演奏するのですが、洋楽器も和楽器も舞台の上で演奏する機会が多…
江戸時代には、茶人たちも平家琵琶を嗜みました。 たとえば、千宗旦の弟子である茶人の山田宗へん(そうへん:「へん」は“にんべん”+扁)は平家琵琶への造詣が深く、自ら五十数面の琵琶を製作したといいます。 また、茶会のとき、茶室の外に待つ来客を迎え…
上で述べた連れ平家を「語り分け(かたりわけ)」「掛合(かけあい)」という例もあるようです。 『平家音楽史』に「平家曲節考」という資料からの引用として 助音をするは、我を忘て導に従ひ、位もなく、軽く語るなり。軽きとて早きは悪し、導師は美しく伸…
平曲は、原則として一人で語りますが、時により、二人で語ろう、という状況が生じることもあります。このようなときには、ひとりを「導師(どうし)」、もうひとりを「脇(わき)」として、ひとりずつ語ったり、二人が声を合わせて語ったりします。 これを「…