2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
口説(くどき:説明を淡々と語る) 味方の兵者共、与一が後を遥に見送って、一定この若者仕る可存じ候と申しければ、判官も頼し気にぞ見たまひける。矢比少し遠かりければ、海の面一反斗打入たりければ、未だ扇の間、七反斗も有るらんとぞ見へし。 与一の後…
夏休みのレポートなどに引用する場合は、このブログのタイトル「平家琵琶の豆知識」とURLを忘れずに書きましょう。
拾(ひろい:合戦の場面を勇ましく語る) 与一、其頃は未だ二十斗の男也。褐(かち)に赤地の錦を以て、壬(おおくび)衽(はたそで)彩へたる直垂に、萌黄匂の鎧着て、足白の太刀を帯き、二十四指たる截生(きりう)の矢負い、薄截生に鷹の羽割合せて矧だり…
平家琵琶における「那須与一」の詞章を紹介しつつ、私の視点から解説をしていきます。 漢字や送り仮名は、私がいつも使っている譜本に準じました。 読みかたについては、特別なものについては( )に示しましたが、それ以外は拙著をご覧下さい。 口説(くど…