平家琵琶の豆知識

平家琵琶の相伝者の立場から、やや専門的な解説をするブログです

教習の順序のこと

平家琵琶では平家物語をすべて語りますが、習う順番はお話の順番とは異なります。
全部で200句あるうちの、天皇家や歴史や宗教に大きくかかわるものを「伝授物」とし、それ以外を「平物」といいます。

  • 平家正節(へいけまぶし)全199句
    • 平物(ひらもの)
      • 一之上から十之下まで 120句
      • 十一之上から十五之下まで 41句
    • 伝授物(でんじゅもの)
      • 揃物  武士が勢揃いする句 5句
      • 五句物 「城南離宮」「都遷」など 5句
      • 炎上物 寺院などの炎上  5句
      • 読物 願書、祝詞、書簡  13句
      • 灌頂巻 建礼門院徳子の話 5句
      • 小秘事 「祇園精舎」「聖主臨幸」2句
      • 大秘事 「宗論」「剣之巻」「鏡之巻」3句
  • 八坂流(やさかりゅう)「訪月」1句