平家琵琶の豆知識

平家琵琶の相伝者の立場から、やや専門的な解説をするブログです

館山漸之進と私のこと

質問をいただきましたので、ここに記しておきます。
弘前藩士だった私の先祖の楠美則徳(くすみのりよし)と、その孫である楠美太素(たいそ)は、参勤交代を利用して、江戸において平家琵琶を修得しました。
楠美太素の三男である館山漸之進(ぜんのしん)は、則徳・太素・太素の長男の楠美晩翠(ばんすい)が残した古記録類をもとに『平家音楽史』を著しました。
漸之進の子が「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」の指定をうけた館山甲午(こうご)、甲午の子が館山宣昭(のぶあき)です。私の師匠が館山宣昭です。
楠美太素の五男に楠美六五郎(ろくごろう)、六五郎の子が一郎、一郎の娘が元子(私の母)です。
ちなみに楠美晩翠の娘がすぎ、すぎの娘が梅子、梅子は一郎に嫁したので、梅子の娘も元子(私の母)となります。
祖父と祖母が一代ずれるので混乱しますが、要は、みんな親戚ということです。

  • 太素
    • 長男晩翠 ― すぎ ― 梅子 ― 元子(私の母)
    • 三男漸之進― 甲午 ― 宣昭(私の師匠)
    • 五男六五郎― 一郎 ― 元子(私の母)